先日のNHKのETV特集をご覧になりましたか?「精神科病院と新型コロナ」という回です。精神科医療のこれまでの取り組みなどの研修で一応は学んだつもりで、過去にはこのような人権蹂躙行為があったのか、ぐらいに考えていましたが、今回のこの番組では自分としてはかなりショッキングな内容でした。未だ畳敷きの病室にコロナ陽性精神疾患患者と、陰性患者が一緒に入院し部屋の外から鍵を掛けている実態が明らかになりました。転院で都立松沢病院に入院してコロナが回復しても、果たして元の病院に帰れるのか、本当に考えさせられる番組でした。この問題の本質は、クラスターを発生させた精神科病院や行政だけの問題ではなく、日本の精神科医療・福祉のあり方全体の問題であると考えました。病院しか生活の場がない、家族も全く見向きもしない現状がコロナ禍で明らかになったようです。自分たちも精神障害の社会参加を支援する者の端くれとして何ができるのか、この問題のをベターな方向にするために、本当に本当に微力ながら考えていきたいと思います。
埼玉県朝霞市にある地域活動支援センターです。施設のことから少し気になった日常まで、いろいろとお話ししていけたらと思います。よろしければ法人のHPもご覧ください→https://tsubasakai.net/
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